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軽音楽部のすずかけ祭

   

 

東葉高校軽音楽部は、

「みんなで音楽をつくる」をモットーに日々活動しています。

 

軽音楽というものは、

ひとつのバンドは5人程度で行う音楽の形式です。

 

一度にステージに立つことができる人数はごく少ないのに、

なぜ「みんなで音楽をつくる」なのか。

 

今回のすずかけ祭では、

部員それぞれがそのモットーと真摯に向き合ってくれていたので

その紹介をさせていただきます。

 

 

すずかけ祭そのものは3年ぶりで、

各クラスあるいは各部活動にとっても手探りの状態でした。

 

一方の軽音楽部にとって

体育館でライブを行うことも久しぶりということではありましたが、

生徒が主体性を発揮し、スムーズな運営ができました。

 

ステージに立つ生徒たちそれぞれの演奏はどれも魅力的でしたが、

そのステージのにこそ

東葉高校軽音楽部の真骨頂があります。

 

ここではエピソードを3つ紹介します。

 

 

 

まずは、照明担当の3年生Sくん

 

文化祭の準備日にトラブルが発生し、照明機材が使えなくなりました。

顧問の私はその状況に対して、照明をあきらめるしかないと判断しました。

 

しかしそこであきらめない生徒がいました。

照明を担当していた3年生のSくんです。

 

彼は、軽音楽部OBや放送委員OBの先輩に連絡を取って助言を仰ぎ、

前日のうちに必要な機材をそろえ、

文化祭当日の朝6時半に照明担当を集合させて、

ライブが始まるまでに照明が利用できる状況に整えました。

さらに彼は後輩にこの技術を伝え、

この技術が今後も軽音楽部に生き続けるように声をかけてくれています。

 

 

 

次に活躍したのが2年生リーダーIさんでした。

 

文化祭は3年生にとって最後のステージであるので、

文化祭の企画運営は2年生の仕事でした。

 

学年リーダーのIさんは、ライブの開演前に「前説」をしました。

コロナ感染症の感染拡大を防ぐために、声を出しての声援を遠慮してほしいこと、

一方で手拍子やスマホのライトでライブを盛り上げることを伝えていました。

 

実はこの前説、顧問からの指示はありませんでした。

 

彼女はライブを実施するうえで必要なこととして、

前説をすることとその内容を事前に私に確認しに来ていました。

 

内容と構成、どちらもよく考えられていたので

私はそのまま彼女に任せることになりました。

 

この思いは部員全員にもしっかりと共有されており、

ライブ中に演奏やステージにかかわっていない生徒は

客席でそれぞれのバンドの演奏を手拍子で盛り上げて、

観客をライブに巻き込んでいきました。

 

 

 

 

次にライブ全体を裏で支えていたのが

音響担当の放送委員兼軽音楽部員の3年生のTくんでした。

 

放送委員長でもある彼は、

軽音部の音響のすべてを責任もってまとめていました。

 

ミキサー卓の前でヘッドホンを装備して

手を前に組んで座るのが、彼のいつものスタイル。

いつも笑顔の彼も、演奏が始まると

真剣な眼差しでステージとミキサー卓を見つめ、

一刻一刻と変わる演奏の音がよりよく観客に届くべく

微調整を続けます。

 

彼は、軽音楽部のライブ以外に、

ダンスドリル部の発表でも裏方として音響を操作しました。

 

使用する音源の原曲ごとに音響の特性が著しく異なるため、

軽音楽部の演奏以上に細かい操作を要していましたが、

彼は最後までそれをやり遂げてくれていました。

 

 

軽音楽部のライブは、ステージに立つプレーヤーが主役です。

 

しかしその主役たちが全力を出し切った演奏をするためには、

ステージやライブの場を作り上げる裏方がいなければ成立しません。

 

東葉高校の軽音部では

プレーヤーだけでなく、その裏方を含めて

みんなでライブを作り上げることを大切な価値をとしています。

 

だからこそ、

「みんなで音楽をつくる」なのです。

 

東葉高等学校軽音楽部は、

この考えを部員全員が理解し実践し続けます。

 

 

これからの軽音楽部の活躍にご期待ください。

 

(軽音楽部 顧問 木根淵教諭)

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