授業拝見!「有機化学実験」
現在の3年生は、
コロナ禍で実験を行っていなかったので、
「実験を復活させたい!という思いから
化学実験をおこないました。
生徒の皆さんに
「実験をやりますよ!」と伝えた時には
歓喜の声も上がりました。
中には、
問題演習や座学に疲れていたので
良いリフレッシュだという声もありました。
生徒の皆さんにとっては
高校化学で初めての実験なので、
器具の取り扱いなど、
基本的な実験操作についても確認しながら、
安全に配慮して行いました。
前半の実験 有機化合物の性質や反応
授業の進度に合わせて、
アルコール・アルデヒド・ケトン・カルボン酸といった
代表的な有機化合物の性質や反応について確認しました。
アルコールについては、
メタノールの酸化実験を行い、
発生したホルムアルデヒドによる
銀鏡反応を確認しました。
後半の実験 エステルの合成実験
代表的なエステルである
酢酸エチル・サリチル酸メチルの合成を行いました。
酢酸エチルは自然界にもする芳香のあるエステルで
果実臭(パイナップルのようなにおい)とされています。
生徒の皆さんからは、
「果実臭!? パイナップル!?
えー、そんないいにおいするかな!?」
などと言われましたが(笑)
酢酸エチルは塗料の溶剤、除光液など、幅広く用いられています。
次に合成したサリチル酸メチルは、
筋肉などの消炎鎮痛剤として外用湿布薬に用いられる成分です。
生徒さんたちも
「これはすぐわかる!」と言っていました。
3年ぶりの化学実験授業を終えて
実験をおこなう生徒さんたちは
いつもに増して学ぶ姿勢が強く、
さらに前向きな彼らを見ることができました。
あらゆる学びにおいて、
「経験」に勝るものは無いなと感じさせられました。
皆さんがが今後も、
様々な経験をできるように
学ぶ機会を増やすことはもちろん、
一緒に
いろんな経験をしていきたいと思います。
3学年 理科担当教諭 田中(裕)・市川(真)