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科学部 ユスリカの幼虫の唾液腺染色体の観察

皆さんこんにちは!科学部です!
今回の実験は、ユスリカの幼虫の唾液腺染色体の観察実験を紹介します。

実験の目的

今回の実験の目的は、遺伝子の集合体である染色体の実物を、通常の100~200倍の大きさを持っている染色体で観察することです。
通常の染色体は細胞分裂のときにしか見ることが出来ませんが、ユスリカの唾腺染色体の細胞では常に染色体を観察できることが大きな特徴です。

実験の様子

ユスリカのだ腺染色体を観察するためには、まず幼虫からだ腺(唾液腺)を取り出す、繊細な作業が必要です。
非常に小さな幼虫の頭部から、傷つけないようにだ腺だけを取り出す作業は、想像以上に難しく、部員たちは皆、息を詰めてピンセットを操作しました。
透明でハートの形をしている『だ腺』と、白濁している脂肪の見分けも、慣れないうちは難しいです。
成功した部員も徐々に出始め、実験の最初の壁を乗り越えた達成感を皆で分かち合いました。

取り出しただ腺をスライドガラスに乗せ、酢酸カーミン液で赤く染め、カバーガラスを乗せて慎重に押しつぶし、プレパラートを作成。
いよいよ顕微鏡で観察します。

生徒の感想

・だ腺を取るために、生きているユスリカの幼虫から取り出すのが、とても大変だった。特に、頭の部分を押さえると、足の部分がくねくね動くので、気力が必要だった。
・脂肪が頭の部分に多くて、だ腺を見つけるのが難しかった。だ腺だと思ったらだ腺ではないということが多かった。
・顕微鏡で染色体を探す時に、プレパラートの動かし方や、低倍率から高倍率に変えると、明るさが少し暗くなるので、調整が難しかった。

科学部はこれからも様々な実験にチャレンジしていきます!

実験日:9/8(月)
文章:時井

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