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科学部 高大連携実験講座!『遺伝子多型分析(アクチニン3遺伝子)』講師:東邦大学理学部生物分子科学科 佐藤浩之先生

こんにちは!科学部です。
2学期の中間試験最終日、科学部は特別実験講座を実施しました!

今回は、東邦大学 理学部 生物分子科学科の佐藤浩之先生と、サポートしてくださった3名のTA(ティーチング・アシスタント)の学生の皆様にご来校いただきました。

まずはじめに、佐藤先生による遺伝子に関するご講義をいただきました。
先生のユーモア溢れるお話とその豊富な知識に、生徒たちは熱心に、そして「これテストに出たな~」と頷きながら耳を傾けていました。

今回の実験テーマは、アクチニン3(ACTN3)遺伝子の解析です。
生徒たちは頬の粘膜からDNAを抽出し、PCR法を用いて遺伝子型の分析を行いました。
(試料はシャッフルされ、誰のDNAを分析しているかが分からないように匿名化してあります)

その結果を基に、遺伝的な筋肉の質が、短距離走(スプリント)に向いているか、それとも長距離走(持久系)に向いているかを推定しました。
実際に運動能力に関わる遺伝情報」を、手を動かして読み解くという貴重な体験に、皆、真剣に取り組みました。

また、PCR法などの実験の待ち時間には、先生が最新の研究エピソードに加え、生徒の好奇心を刺激する、身近な現象と遺伝子のつながりについて沢山お話してくださいました。
特に、質疑応答の時間では、生徒からの専門的な質問に対しても一つ一つ丁寧に回答していただき、深い学びの機会となりました。

実験を通じて、遺伝子を調べることで個人の体質や能力の可能性が「深く、具体的に分かる」という科学の面白さや実用性を実感しました。
同時に、知ること」が持つ情報の重みや、将来的な遺伝子情報の取り扱いに関する倫理的な側面についても、皆で考え、貴重な学びを得ることができました。

佐藤先生、そして丁寧に指導してくださったTAの学生の皆さん、本当にありがとうございました!

科学部はこれからも、様々な実験にチャレンジしていきます!
次回の活動もお楽しみに!

実験日:10/17(金)

文章:時井

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