科学部　春の遠足

皆さんこんにちは！科学部です！
春の遠足は、「国立科学博物館」に行って来ました。

国立科学博物館で開催されている特別展「古代DNA‐日本人のきた道‐」を見学してきました。

今回の見学で特に印象に残ったのは、最新の科学技術によって古代の人々の生活や歴史が鮮やかに解き明かされていく様子でした。

特別展の入り口でまず目を引いたのは、沖縄県の石垣島で発見されたという2万7000年前の人骨に関する展示でした。日本の最古の人骨の一つであり、私たちの祖先がどのように日本列島にやってきたのか、その壮大な道のりを想像させられました。

展示の中心は、近年飛躍的に向上したという人骨に残されたDNAの解析技術に関するもの。これまで謎に包まれていた縄文人の実態が、DNA分析によって次々と明らかになっていることに驚きでした。

さらに印象的だったのは、ある女性の骨の分析から、彼女が何人もの子どもを産んだ可能性があると分かったという話です。また、DNA分析の結果から、縄文時代の家族の在り方が、これまで考えられていたよりも複雑だった可能性が示唆されたという点も興味深いものでした。

多くの縄文人や弥生人の骨が虫歯だらけだったというのも、展示された骨をみるとよく分かります。また、縄文時代の遺跡から出土した、可愛らしい土偶や土製品の数々には、当時の人々の豊かな感性や精神性を感じ、科学的な分析だけでは分からない、彼らの人間味に触れた気がしました。

弥生時代には、縄文人とは異なる朝鮮半島の人々が登場し、遺伝的に多様な人々が共に暮らした時代だったそうです。

特別展だけでなく、常設展の日本館や地球館も見学することができました。特別展で学んだ知識を、より広い視点から捉え直す良い機会になりました。特に、地球館の多様な生物の展示は、私たち人間もその進化の壮大な流れの中の一部であることを改めて認識させてくれました。

今回の国立科学博物館の見学を通して、古代の人々の生活や歴史が、最新の科学技術によってここまで詳細に解明できることに感動しました。同時に、まだ解明されていない多くの謎についても、今後の研究の進展に期待が高まりました。科学の面白さと、歴史の奥深さを改めて感じることができた、非常に有意義な遠足になりました！

科学部は今後も様々な活動を行っていきます！

実験日：3/22(土)
文章：時井