科学部 シリカゲルの合成
皆さんこんにちは!科学部です!
今回の実験は、シリカゲルの作成です。

シリカゲル(SiO2・nH2O) は多孔質で、水分や他の気体を吸着する力が強く、湿気を吸い取り、食品や精密機械を守ってくれる乾燥剤です。日常生活において、粒状で透明な袋に入っているシリカゲルをよく目にするかと思います。

そんなシリカゲルは、水ガラス(ケイ酸ナトリウム水溶液)と酸(塩酸など)を反応させることで作ることができます。水ガラスにフェノールフタレイン溶液1滴を加え、ガラス棒で攪拌しながら塩酸をゆっくりと加えると、弱酸であるケイ酸(H2SiO3)が遊離し、ゲル状沈殿が得られます。
Na2SiO3 + 2HCl → 2NaCl + H2SiO3

ろ過し、ゲルに加熱・脱水処理を施すことで、自作シリカゲルの完成です。水分吸着後のシリカゲルは、穏やかに加熱することで水を追い出すことができ、再び乾燥剤として利用することができます。
科学部はこれからも様々な実験に挑戦していきます!
実験日:10/27(月)
文章:市川