科学部 ペーパークロマトグラフィーによる混合物の分離実験
皆さんこんにちは!科学部です!
今回は、水性インクおよびほうれん草の光合成色素をペーパークロマトグラフィーで分離する実験を行いました。

どんな実験?
水性インクについては何種類もの色ペンを用いて、そのインクに混合している色素を確認しました。
また、ほうれん草については、葉を細かく刻み、抽出溶剤(メタノール:アセトン=1:1)につけて光合成色素を抽出しました。
この溶液をろ紙にスポットし、展開液(石油エーテル:ベンゼン:アセトン=4:1:1)に付けて展開させることで、カロテン、キサントフィル、クロロフィルa、クロロフィルbといった色素をそれぞれ分離することができました。
この結果は、それぞれの色素の溶媒への溶けやすさとろ紙への吸着のしやすさの違いによって、ろ紙上を移動する速さが異なることで得られます。

光合成色素とは
光合成色素は、植物などの光合成を行う生物が持つ色素で、光エネルギーを吸収して化学エネルギーに変換する役割を担っています。主な色素は、光を効率的に吸収するクロロフィル(葉緑素)、光を補完するカロテノイド(カロテン・キサントフィル)などです。

今回の実験では、植物などが生存するために必要なエネルギーを作り出している光合成色素を分離し、確認することができました。
科学部は今後も様々な実験にチャレンジしていきます!
実験日:9/22(月)
文章:市川