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【野球部】秋季大会の総括

普段、野球部のブログは優秀なマネージャーと真面目な部長に書いてもらっていますが、今回は監督である山田が失礼します。長文ですが、宜しければお読みください。

今年の夏の大会、私はあることを部員達に教えてもらいました。
それは「本当に頑張り続けた者がここぞという場面で活躍する」ということです。

前チームは一年間とても苦しんできました。新チーム最初の秋の大会は予選敗退。春の大会でも一回戦コールド負け。

チームは自信をなくしかけました。それでも頑張り続けた部員がいました。キャプテンで四番打者を務める村山と一番打者の高橋です。

村山はどんな時も明るく声を出し続け、また、誰よりもバットを振り込んできました。高橋は冬のトレーニングに一切手を抜くことなく励んで来ました。

夏の大会前、二人の姿を見てきた私は「みんなよく頑張ってきたなぁ。中でも頑張った二人の努力が報われるといいな」と思っていました。

いよいよ迎えた夏の大会、一回戦で念願の一勝をあげることができました。しかも球場はマリンスタジアムというご褒美付き。そしてこの試合で一番の高橋はランニングホームランを含む四安打。記者の方に取材を受けるほどの大活躍でした。

一方で四番の村山はこの日もノーヒット。春の練習試合から全く打てていないまま大会に入り、この日も悔しい結果となりました。

「野球の神様は残酷だなぁ。あんなに頑張っていたのだから打たせてやってくれよ。」

二回戦の相手はシード校でした。これまでの戦いを振り返ると正直厳しい相手だなと感じていました。

ところがいざ試合が始まると選手たちは大健闘、六回を終えて同点という展開。それでも力の差が出てきた終盤に逆転され、もはやこれまでかという空気が流れ始めた八回です。空気を変えたのは四番の村山でした。

打ちました。あわやホームランという会心のツーベースです。

「すごい。ここで打つのか。やっぱり野球の神様は見ているんだな。」

長い間不振に陥っていた村山がチームの一番苦しい場面で打ったのです。

村山のヒットを機にチームは一時同点に追いつきましたが、最後はサヨナラ負けを喫しました。大健闘した部員たちには感謝で一杯でした。

この試合は私と後輩たちに大きな財産を残してくれました。

「本当に頑張り続けた者がここぞという場面で活躍する」

先輩たちの姿を見た後輩は、夏休みの練習を良く頑張りました。そして先日行われた秋の大会で東葉野球部史上初の千葉県ベスト16に入ることができました。

秋の勝利は夏の敗戦から生まれました。現チームの部員たちはこれから寒くて厳しい冬の練習に入ります。自分に負けそうになった時こそ、夏の先輩の姿を思い出して頑張って欲しいと思います。

野球部 山田

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