科学部 マウスの解剖&骨格標本つくり
皆さんこんにちは!科学部です!
今回は昨年の10月・11月に実施した『マウスの解剖実験&骨格標本つくり』について紹介します。
マウスの解剖実験
解剖実験では、基本的なマウスの体の構造や各器官の働き、位置関係などを理解するとともに、生命の尊厳と科学的な探求心を育むことを目的とし、慎重に実施しました。
今回の実験では、ヘビやフクロウなどの餌用に販売されている、十分に成長した大人のマウスを使用しました。
はじめに、腹部中央に切れ目をいれ、正中線に沿って皮膚を上下に切り開くのですが、小さいマウスでも皮はしっかりしていて、なかなか切れない!
苦戦している人、マウスに遠慮してなかなかハサミに力が入らない人も、それぞれのペースで解剖を進めていきます。
2年生は昨年も解剖の経験がある為、手際もよく、1年生も初めてながら丁寧に慎重に解剖に挑んでいました!
解剖したマウスは一旦そのまま冷凍し、2週間後の生物実験では骨格標本つくりに入りました。
マウスの骨格標本つくり
以前のスッポンの骨格標本つくりと同様、今回もポリデント法にて除肉を行っていきます。
手順は簡単に、
①ピンセットや柄付き針で除肉
②ポリデントに漬ける(1日漬ければ十分です)
③アセトンに漬ける(除光液)
④洗って乾燥させ、組み立て、接着剤でくっつけていきます。
更に漂白したい場合は、除光液に漬けたあと、オキシドールに漬けても良いです。今回は省略しました。
組み立ての際は、以前組み立ての直前までで止まっていたスッポンも組み立てていきます。
成体のマウスとはいえ、骨は非常に小さく、魚の小骨のよう…
「これはどこの骨?」と小さい骨を集め、一つひとつ探していきます。
中には、全ての骨が揃っていない人もいましたが、あるものだけで標本を作成していきました。
この地道な作業は2024年内には終わらず。1月から3月まで、コツコツ組み立てていますので、骨格標本の完成をお楽しみに!
最後に、実験後部員が作成したレポート例を紹介します。
ヒトとマウス、姿形は全く違いますが、比較してみると意外と共通点もあったりします。
観察してみると、色々な発見がありますね!
科学部はこれからも様々な実験にチャレンジしていきます!
実験日:10/21(月)・11/11(月)・11/18(月)・11/25(月)
文章:時井(生物)