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『東葉のバイクレーサー』

先日、2年9組の田中風如君が校長室を訪れ、2週間後のレースの観戦に誘われた。
サーキット場の中で一番近い筑波なので、声をかけてくれたのだろう。
普段から何回も公欠を認めているので、雄姿を見てもらいたいという気持ちも強く感じた。
私は見に行きたい気持ちと意識をし過ぎての転倒などの事態も考えて行かないことを決めた。
担任の小澤先生とALTのジェームス先生が応援に行ってくれたのでその記事を掲載したい。

2021年6月20日、筑波サーキットにて田中君が出場するMFJ全日本ロードレース選手権が開催された。
当日、レース前は雨が降ったり止んだりで天候が不安定であったが、レース開始1時間前には日差しが顔を出し始め、レースに支障が出ない天候となった。

レース前のマシンの調整を整備士の方と行う彼の表情は、学校生活では決して見せることのないもので、話しかけてはいけないと感じさせるほどに凄まじい緊迫感がその場に張り詰めていた。

レース開始前にサーキットを一周し最後の走行調整をしたあと、レースに臨む。時速200km超の世界である。
そこでマシンの状態を確認し、勝負できるかできないかを判断する。その時にマシンに異常を感じたとしてもその状態のまま走らなければならない。勝負に勝つというだけでなく、如何に死なずに戻ってくるかもレースでは問われるようだ。

レース序盤、抜きつ抜かれつの熾烈な争いをしていたが、他のレーサーの追い上げが田中くんの上を行き、中盤から追い抜かれて順位が落ち込んでしまった。
レースを終えて彼は、マシンとうまくかみ合わず理想の走りができないことに葛藤していた。
だが、彼のレースの前後のレースでは負傷者が出て、救急車で運ばれる事態になっているレーサーもいたなかで、無事転倒もケガもなくゴールできただけで「よくやった」と思う。

次回のレースは7月17日から鈴鹿サーキットで行われる予定。(小澤)

最後に、田中君の名前「風如(ふうご)」はレーサーそのものを表していることを再認識した。
田中君がご両親の熱い想いに応えていることを感じることができた。

高校を卒業したら日本だけでなく世界に羽ばたいてもらいたい。

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