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科学部 酢酸ナトリウム三水和物の溶解と結晶化&スッポンの解剖


皆さんこんにちは!科学部です!
今回は6月17日に行った化学実験と、6月24日に行った生物実験の2つの実験を紹介します。

酢酸ナトリウム三水和物の溶解と結晶化

今週の化学実験は、酢酸ナトリウム三水和物の溶解と結晶化を観察しました。
酢酸ナトリウム三水和物は、酢酸ナトリウムの水和結晶で、他の固体物質と同様に、温度が高いほど水によく溶けます。
試験管に酢酸ナトリウム三水和物と水を入れ、溶かしてみると・・・「冷たい!」
溶解熱は、周囲から熱を奪う、吸熱反応であることがわかります。
この試験管をよく熱し、固体を完全に水に溶かします。

酢酸ナトリウム三水和物は、過冷却、そして過飽和溶液になりやすいという性質を持っています。
この性質を利用するため、氷浴で急冷し、その過飽和溶液(溶けすぎの状態)に結晶核として数粒の酢酸ナトリウム三水和物を加えると・・
きっかけが与えられ、急激に結晶化が始まります。そのとき、試験管を触ってみると・・今度は「温かい!」
凝固熱の放出、発熱反応を確認することができました。

過飽和溶液からの結晶析出、そして凝固熱放出の現象は、身近な例を挙げるとエコカイロなどに利用されています。

スッポンの解剖 その1

今週の生物実験は、スッポンの解剖を行いました。
使用したのは食用に売られていたスッポンです。
冷凍庫で保存していた為、解剖しやすいよう、予め午前中に教員が2時間煮込んでおきました。
科学部のなかでも特に解剖に熱心な3人が協力して、慎重に1体のスッポンを解剖していきました。
腹部の解剖を進めていくと、「これ何だ?」と出ていたものを見つめて、解剖の手が止まりました。
生徒の見つめる先には、黄色い丸みのある物体が大量に出てきていました。卵です。
大きさは親指の先程度。これは、殻を形成する前の「胎卵」といい、美食家の間では珍味として人気のようです。
大粒のイクラのような食感であるとか・・・
突然の卵の発見に、「メスだったんだね」と驚きつつ、その他様々な部位を観察しながら、全ての骨をきれいに取り出しました。
ポリデントに漬け、さらに除肉し、次回は組み立てに挑戦したいと思います。

科学部はこれからも様々な実験にチャレンジしていきます!

実験日:6/17(月)・6/24(月)
文章:市川(化学)・時井(生物)

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